地域限定異業種交流会という名の飲み会で、また1つ壁を越えたような気がします

2012年1月3日

<ごく自然に馴染んでいるのではないでしょうか?>

<ごく自然に馴染んでいるのではないでしょうか?>

昨年知り合った地元出身の民謡歌手として活動している塚田さんのお誘いで
異業種交流会に参加してきました。その時に差し入れとして持参した鮒寿司が
こんな風に盛り付けされてしまいました。

パッと見た目、あまり違和感がありません。

そして、見た目だけでなく鮒寿司を摘む皆さんも
何事も無かったように口に運んで、
鮒寿司の味を楽しんでおられました。

この存在の違和感の無さに、私はまた1つ、
何か(既成概念の)壁を越えたような気がしました。
今回はそんな内容を話しています。

(↓黄緑色の三角をクリックすると音声が流れます)

 

<外部リンク>
震災の支援活動なども積極的に活動されている
塚田陵子さんのオフィシャルサイト

「鮒寿司の塩」について年末に頂いたコメントから

2012年1月2日

昨年末に「鮒寿司の塩」についてコメントを頂きました。

高原さんのコメント
櫻井さんのコメント

鮒寿司と塩については以前から色々と考えてきました。

また、手作りフナズシ品評会に参加したり
鮒寿司の専門店に出掛けて食べてみたり、
鮒以外のナレズシを食べてみたり…などなど、
数は少ないですが実際に多様な鮒寿司、ナレズシを
食べてみました。

そのような体験から、確かに塩の効き具合が程よく感じられて
美味しいと思う鮒寿司もありますが、世間全般の傾向として
減塩に向かっているのをヒシヒシと感じています。

また、和歌山県新宮市のさんまのナレズシを食べに行った時に
ご主人から以下のようなの話を聞きました。

熊野川周辺という、あまりお米のとれない地域では
発酵材としてだけでなく貴重なご飯そのものも食べられるような
ナレズシを作るようになっていったのだそうです。
ご飯を捨てずに沢山食べようと思うと、あまり塩辛い飯では食べられないから、
塩は薄めになっていったのは自然な流れでしょうとのお話です。
この考え方を私も大切にするべきと思います。

<新宮のさんまの馴鮓>

<新宮のさんまの馴鮓>

以上のような思いもあって、昨年は試しに
講習会で習った漬け方ではなく、
塩をマジナイ程度にしか使わない飯漬けをしてみました。

塩分は塩漬け時に使用された塩のみを利用する事になりますが、
塩切り鮒の水洗いでは塩蔵で熟成された旨味成分も洗い流してしまわぬ様に
丁寧に洗いつつも流水ですすぐのは短時間で済ませるよう心がけました。
後はいつもと同じです。

そして12月13日の開封。
塩味を押さえた鮒寿司が出来上がりました。
滋賀県工業技術総合センターで伺った話では、塩分濃度の違いでも
活躍する乳酸菌の種類は違ってくるとの事でした。
乳酸菌の種類が違う事で生成される物質が違ったとしても、
私はその違いを味覚で感じる事は出来ませんでした。

<開封直前の桶(2011.12.13)>

<開封直前の桶(2011.12.13)>

メルマガ57号でも報告しましたが、上出来です。
ただ、もう少し熟成を加えた方が私の好みな鮒寿司になりそうです。
食べごろは1月後半以降でしょうか。

<取り出したニゴロブナ>

<取り出したニゴロブナ>

この話は続きます。
==>

<内部リンク>
ただ30年ものの熟れずしを食べるためだけに新宮市へ 3/3
酔狂(2)鮒寿司と塩 その2

明けましておめでとうございます

2012年1月1日

今年は素晴らしい年にしたいと思います。
<日の出>

本年もよろしくお願いいたします。

X’mas って贈り物を通じて人が出会う切っ掛けみたいなもの

2011年12月23日

まぁ、クリスマスに鮒寿司を送ったり食べたりするというのは
発想として稀の稀であるとは思います。

でも、
特別な人と、ちょっといい店で、うまい酒やワインと
洒落た器に綺麗に盛り付けられた数切れの鮒寿司…
こんな感じの空間と時間を共にする事で
熟成される人間関係というのもあるんじゃないかなぁ〜
そんな事を思うこの頃です。

<飲食を通して深まる人の関係( Photo by (c)Tomo.Yun ) http://www.yunphoto.net >

<飲食を通して深まる人の関係( Photo by (c)Tomo.Yun ) http://www.yunphoto.net >

さて、クリスマスって何でしょうか?
キリスト教徒ではない日本人にとっては、宗教的な事はとりあえず置いといて、
ちょっと特別な食事をしたり、贈り物をあげたりもらったり〜、
そんな事を楽しむハレの日だ、という受け取り方ではないでしょうか。
私もそんなハレの日好きな一人です。

加えて、今年は色んな事があったし
ウキウキするハレの日モードのクリスマスにかこつけて
ちょっと鮒寿司外交をしてみました。

鮒寿司外交って、ただ贈り物に鮒寿司を使っただけの事ですけど
そんなことでも喜んでもらえるなら幸いかなと思う訳です。
色々不安な事があっても、ちょっとした気分転換が切っ掛けで
物事が前向きに好転していくことを祈っておりますよ。

それから、このブログなどを通じて私が漬けた鮒寿司を
買ってくれた人にも、礼状を兼ねてクリスマスカードを送ってみました。

クリスマスカードって、実は書くのが初めてなんですが
たまたまネットで色んなクリスマスカードを見ていて
ああ、この絵は良いなぁ〜と思うカードを見かけました。

<クリスマスカード>

<クリスマスカード>

雪におおわれた東北、中尊寺の境内に小さいサンタクロースが
色々作業をしているという絵なんですが、
まぁ〜、大きな事は出来ませんがコツコツと
小さな事でも人々の励みになるような事が出来れば良いなぁ〜と
そんな事を思った次第です。

I hope next year will be an even better year for you.
来年がより良い年になりますように。

 

<内部リンク>
イメージすると相手の顔が見えてくるか

イメージすると相手の顔が見えてくるか

2011年12月15日

今年の夏は、縁あって福島の大学生と交流をしました。

私は地元であっぱれ祭りというYOSAKOIの手法を取り入れた
祭りの運営に関わっています。

表向き、今年はあっぱれ祭りを開催するにあたり
震災支援関連の事業を盛り込むという課題がありました。

具体的には募金活動をするということや、
会場の模擬店の一部で東北の物産ブースを設ける、
などの企画になります。

多分そのまま事務的に企画を実行して、
寄せて頂いた募金を被災地へ届けるというだけでも、
それはそれで貴重な震災支援活動であったと思います。

しかし、私は可能なら顔が見える関わり方や
活動をしたいと思いました。

それで、順序は逆なのかもしれませんが
行政では滋賀県が福島県の支援を担当する事になったことや、
札幌で開催されるYOSAKOIソーラン祭りで
福島の大学生チームと出会った事などを切っ掛けに、
こちらから彼らと接点を持つ事を働きかけました。

そして7月に郡山に出掛けて、学生チームの代表3人と
話をする機会を得ることになったわけです。

<新幹線の車窓から阿武隈高地>

<新幹線の車窓から阿武隈高地>

その時の話はブログの過去記事に書いていますが
郡山に出掛けるにあたり、何か話題性のある物、
お互いがより親しくなる切っ掛け作りが出来るものとして
鮒寿司を持って行きました。

多分、鮒寿司を食べるのは初めてだろうし、
もしかすると、こんなエグいもの!と
返って心が遠ざかってしまうリスクもありました。

しかし、心の交流は先ずは共に食う事、
それには特別な食べ物があった方がよいと勝手な信念を貫き、
また会食に使ったお店の好意もあって
持ち込んだ鮒寿司を盛り付けてもらえたりもして、
皆で鮒寿司を食う事になったのです。

<福島の板前さんが盛ってくれた鮒寿司>

<福島の板前さんが盛ってくれた鮒寿司>

そしたら、想像していた以上に彼らに喜んでもらえたんですね。

後から思えば、鮒寿司その物の味が受けたという事以上に、
彼らに気分的に嬉しい状態というのがあったのではないかと思います。

彼らの立場に立ってみれば、
わざわざ滋賀県から鮒寿司という未知の食べ物を持って
自分たちの話を聞きに人が訪ねてきたという事が、
嬉しくて味覚の基準を美味しい方へ振れたのではないかと
私は想像します。
(福島は孤立しているとの思いもあったようです)

どちらにしても私は喜んでもらおうと思って持って行った訳ですから
喜んでもらえればそれで満足でした。

さて、具体的に顔の見える福島の学生さんと接点を持った私は
地元に帰って、祭りを通じての震災復興支援事業というものに
具体的な相手をイメージできるような企画を考えるように心がけました。

<祭りの役員会>

<祭りの役員会>

その結果については
必ずしも狙っていたほどの効果があったのかは疑問です。
むしろ、私が期待したほどの反応は起こせなかったように感じました。

相手の顔をイメージする、またはイメージできるように働きかける
というのはなかなか難しいなぁと実感しました。

今年は運悪く、台風や荒天が重なって
祭り開催まで3度も延期をしてしまいましたので
そんな事も影響したと思います。

でも折角の機会でしたので、会場に来たより多くの人々に
福島の人々の顔が思い浮かべられるような事業を、
また福島の学生YOSAKOIチームのメンバーには、
遠い滋賀からも彼らに向けられている眼差しがあるよと
思ってもらえるような事業をしかり形にしたかったなぁと
ちょっと残念に思っています。

<福島の学生さんと>

<福島の学生さんと>

もう今年も後二週間ほどとなりました。

自分の学生時代を思い出し、福島の学生さん達も
年末年始は色々と飲み会などがあるのではと思い、
よかったら話のネタに飲み会で鮒寿司でも摘む?
と、チームの代表に改めてメールをしました。

僕も含めて多くの子は日本酒大好きですよ。
福島県では鮒寿司をなかなか食べないものですから
送っていただけるのであればみんなも喜ぶと思います。
また、そういったお気持ちが何よりうれしいです。
と返信が来ました。

私は福島に鮒寿司を送りました。

<内部リンク>
podcast 79 福島の大学生と食べた鮒寿司

<外部リンク>
東日本大震災に係る義援金について
YOUTUBE 源種さんからのメッセージ
YOUTUBE あっぱれ祭り2011 義援金の印としてミサンガを
当日司会をして頂いたケイミーさんのブログ
あっぱれ祭り2011パンフの内、福島の記事.pdf (約10MB)