姫野カオルコ氏の鮒鮨の話から

2011年6月29日

友人からメールが届きました。
日経新聞の夕刊に姫野カオルコ氏が鮒寿司について書いているとの事。
私は日経の夕刊を購読していない為、良かったらFAXで送ってちょ、と
お願いしたところ、届いたのが下の記事です。
姫野カオルコさんて滋賀出身だったんですね〜。

<姫野カオルコ氏の鮒鮨の記事>
<姫野カオルコ氏の鮒鮨の記事>

そうなんですわ。
ややこしいんですわ、フナズシは。

まず名前です。「ふなずし」「フナズシ」「鮒寿司」「鮒寿し」「鮒鮨」「鮒鮓」…。
これらは表記による物の違いや区別はないです。概念的には同じ物を表しています。
ややこしいですわ(^^ゞ

寿司」は成り立ちとしては最も新しく、字も当て字との説があります。
そんな最も新しい「寿司」がメジャーになって現代日本を席巻してしまった為に
その元々の「」的な意味付けが埋もれてしまいました。
故に、「鮓」が分からない人の方が多数派なのが現代ですね。

大雑把に言えば

<すし>
<すし>

というような変遷があったと言えると思います。

カオルコさんは酒を飲む事に絡めて「酒の肴」としてお話をされていますが、
さらに一般化した表現として「漬け物」だ、と言えば
理解してもらいやすいのではないかと思います。

漬け物と鮒寿司の共通点としては、その製造過程で
桶に納めて上から重しを載せるという事も共通ですね。

奈良漬け」の様に「鮒寿司漬け」と表記すればどうでしょうかね。
魚の漬け物です。漬け物として一般的な食べ方をイメージした時、
ご飯のおかずとして、酒の肴として、お茶漬けの具材として、など
ごく普通に浮かぶと思いますが、このような食べ方は
鮒寿司の食べ方としても、ごく普通の食べ方ですね。

<たくあんのスライス 〜ん? スライスも共通>
<たくあんのスライス 〜ん? スライスも共通>

更に、吸い物などは漬け物的用途とは外れてくるかもしれませんが、
もしかしたら漬け物中には吸い物の具材として最高の物もあるかもしれません。
この件について私は詳しくないのですが、どなたか「漬け物の吸い物」を
ご存知の方がおられましたらお知らせ下さい〜。

更に更に♪
鮒寿司には天婦羅として食すのも美味しい食べ方ですが、
漬け物の天婦羅ってあるんでしょうか?

その辺りまで鮒寿司の食べ方を広げていくと
漬け物の範疇を逸脱してしまうかもしれませんが(^^ゞ
でも、「鮒寿司」=「漬け物」って理解しやすいと思いますが
いかがでしょうか?

< 関連内部リンク >
ぬか漬けと鮒寿司漬け
鮒寿司は寿司というより漬物だな〜
鮒寿司を漬け物としての視点で語ってみる (1)浸透作用?
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