2011年3月24日
今回も鮒寿司の話ではありません。
(↓黄緑色の三角をクリックすると音声が流れます)

<家の庭のスモモのつぼみ 春はすぐそこ>
先日、podcastで東京FMのThe Lifestyle MUSEUMという番組を聞いていましたら、
岩手の南部美人という日本酒の酒蔵の久慈さんという方が電話でお話をされていました。
久慈さんは自分も震災の被害を受けましたが、今は自分の所以上に
深刻な被害を受けた人々を助けないといけないと話されていました。
それから、ピーターバラカンさんに
「私たちが協力できる事は何ですか?」
と問われて
「一つだけあります!東北の酒を呑ん下さい!風評被害に苦しんでいる東北の食材を買って下さい!」
と力強く話されていました。
久慈さんの声は元気がみなぎっていて本当に力強い話し方だったのですが、
私は逆にそこに悲痛さを感じました。
それから
「今、東北を支援する事は義援金とかガソリンとかそういう事ではなくて〜」
という言い方をされているのが心に引っかかりました。
東北以外の私からしてみれば、テレビやネットで伝えられている
津波や原発の被害を受けた地域以外でも、広範囲で被災された人々が
今でも困っていると、頭ではわかっていますがなかなかそこへ思いを
馳せる事が出来ません。
そんなニュースなどにも取り上げられることも少ない、
多くの被災地の沢山の方々にとっても日々の生活はあるわけです。
そして生活の為に本来の実力の何割減かで、
仕事もしていかなければならないのです。
また、多くの東北の人々は被災しながらも
「東北を再建していくのは我々東北人だ」
との思いも持っておられると思います。
そんな思いで力を振り絞って復興していこうと思われている中で
交通や物流が混乱しているのはまだ諦めもつきましょうが、
(もの凄いスピードで復旧中ですね!)
風評被害で経済活動が廻らなくなってしまうのは
やりきれないだろうなぁと思いますね。
さらに福島では、そんな状況下で野菜類や牛乳にまで
東京電力の原発事故の影響が出始めていて深刻です。
そういったことから福島=原発の汚染地域とのイメージが
付いてしまって二重にも三重にも痛手を被っておられます。
ある方が
「福島の米まで拒否されている。去年の秋に収穫した物なのに
放射能汚染なんておかしくないか!」と怒りをぶちまけられていました。
日々の暮らし、つまり経済活動は血液循環と同じですから
止めるわけにはいかないのですが、錯綜した情報が風評被害にも
波及しているようで、風評被害がマスメディアに取り上げられて
更に拍車がかかっているようです。
この状態が続けば、折角復興していこうとしいる東北の経済は
足を引っ張られて前へ進むことができません。このままでは
段々心拍音が弱まっていくような、そんなイメージを私は持ちました。
特に災害救助や復興の技術も技能もなく、東北へ出掛けるのも現実的でない私が
出来る被災地支援は何か!を考えるとき、募金活動も勿論大事ですが、
東北の物を買う事が支援につながるのではと思います。
実際に必要な物で良いと思うのですが
より多くの方が普段の消費活動の内の何パーセントでも
東北の物を買えば即効的で、とても大きな支援に
なるのではないかなぁと思う訳です。
東北地域の中で痛手の少ない人が経済的な体力を戻しながら、
さらに深手を負った近隣の人々を支援していくイメージです。
そんな思いで、私も早速何かを買おうと思いました。そして、
ここは単純ですが拒否されている福島の米を買おうと思い、
ネットで「福島 お米 通販」でネットショップを検索して
出てきたサイトでお米を注文しました。
まぁ、トラック一台分とか大人買いできると良いのですが (^^ゞ
私の懐はそんなに豊かではないですし、こちらも米所ですから
家族の約一ヶ月分に当たる30kgを買う事にしました。
送料込みで1万円程です。
(今から思うと、ある種、衝動的な行為です)
さて、そのクリックした瞬間の自分の正直な気持ちですが
一瞬ですが放射能のイメージが浮かびました。
クリックした事で自分も福島に繋がったような、
目の前に迫ってきたような、ちょっと恐怖感を感じたのは事実なんです。
感情が揺さぶられて心が折れそうになりました。
そして、自分がやっている事は何なのか?と自問しました。
しばらくすると、冷静さを戻しましたが、何故突然そんな
イメージが浮かんできたのかは分かりません。
こういうのって、被害に直面している当事者より
実際の被害地を知らないで間接的に知っている者の方が
イメージの増幅が大きいかもしれませんね。
現場を知らず情報だけで命の安全を判断しなければならない、と申しましょうか…。
ですから、日々伝えられる原発の深刻なニュースによって、考えをまとめる
拠り所がない中で色々な思いが巡り、そして段々と自分の作った悪いイメージが
大きくなってきて押しつぶされそうな、とでももうしましょうか…。
以上は昨日の夜の事です。そして本日お米屋さんからヤマト運輸にて配送手続きも
完了したとのメールがありました。順調に輸送されれば数日後には届く予定です。
こんなことは、支援でもなく単なる買い物と思われるかもしれませんが
普段通りの生活を続ける中でできる行為が復興支援につながると、
私みたいなチッポケな人間は思いたいのであります。
多くの方が賛同して購買に動けば政府支援や義援金支援と同じく
とても力強い東北への支援になると思うのですが、いかがでしょうか?
賛同してくれる人は別に食品でなくても、何でも良いので
東北の商品を買ってtwitterで #kattayotohokuをつけて呟きましょう!
ってどうでしょうか?
「買いましょう」という「勧め」を広めるのではなく
「買いました」という「結果」を増やしていく事が重要だと思います。
勿論、同時に風評を打ち負かす信用される安全を
示していくことも大事だと思います。それには生産者の方には
厳しいですが、鬼のような選別は避けられないと思います。
(その辺りの安全を信用してもらうアイデアは私には無いのですが…)
という事で今回も鮒寿司に関係ない話を書いてしまいました(^^ゞ
皆さんの意見、提案、そして行動をお待ちしています。
この話の続き
==>
放射線の理解の参考にしたサイト
・今の放射線は本当に危険レベルか、ズバリ解説しよう
・福島原発の放射能を理解する
2011年3月17日
滋賀県は昨日からまた雪が降りました。
積雪の量はしれてますが、景色は冬に逆戻りです。
それでも春は確かな歩みで近づいています。
自然の力強いメッセージを感じますね〜。

<来月中頃にはチューリップが咲きます>
今回は書きたい事は色々あったのですが、
書いては消してを繰り返して何日もが過ぎてしまいました。
私たちは個人の自由というものを大事にしながら
日々の暮らしを送っています。それと同時に、
社会の様々な人々との関係の中で生きています。
いやむしろ、生かされているという表現の方が
適切なのかもしれません。
今回の震災では、まだ予断を許さない状態が続いています。
けれども被害の全くなかった西日本に住んでいる私は
いつもと同じ暮らしを続けられています。
いつも通りに電力を供給し、物を作り、物を運ぶ、そんな
様々な生産やサービスを継続している人々がいて、そして
それぞれの人々が結びついているからこそ受けられる恩恵です。
私もその結びつきの一部です。
皮肉な表現ですが、「社会の一つのコマとしての自分を
実感できること」で得られる喜びがあるのだなぁと思います。
残念ながら、今その結びつきが大きく混乱しています。
批判を恐れず言いますと、「自粛」という行為は
その混乱に加担していると思います。
特に、皆がそうしているからとか、不謹慎と言われそうだからとか、
そんな空気を察して、でも実は具体的な理由もなく決定を下した
「自粛」は尚更です。
今は判断を下す責任ある立場の人々は腹をくくって
「通常通り」の決断を下すべきだと思います。
(原発については通常通りは別の話として(^^ゞ )
日本という大きな括りで話をするならば、今回の災害救助、災害復興には
膨大な資金と人力と物資が必要ですし、復興には相当長い期間がかかるでしょう。
それらの必要な物や人などの資源は普段の経済活動の中で
作られて供給されます。そして、それらは個々の活動は小さくとも
毛細血管の様なつながりの中で生み出される物だったりします。
さらには、長期戦になるであろう復興事業には
日本の経済活動全般の持続的な力強い支えが必要になるでしょう。
今あらゆる所で募金活動が行われていますが
これさえも長期戦となりますと、募金を続けるにも
募金を生み出すそれぞれの人々のの経済活動が
持続しないと続けられませんね。
だから、どんな些細な事でも人・物・金を回していく必要があると思います。
祭りは、やり方の工夫は必要かもしれませんが開催すべきです。
旅行にも行くべきです。外食もするべきです。娯楽も楽しむべきです。
それらは、何処かで災害救助・災害復興と繋がっていると思います。
「自粛」というやり過ごす態度ではなく
正面切って応援していく態度が大事かと思います。
また特に地域のイベントであるならば、こういう時にこそ
地域の人々とのつながりを作る切っ掛けに利用すべきだと思います。
いざという時はやはり近隣の助け合いです。
皆さんはどう思われますか?
今回は、全然鮒寿司とは違う話を書いてしまいました(^^ゞ
けれども、身近な所で自粛自粛と囁かれているので書いてみました。
2011年3月12日
昨日ニュースでの被災地の惨状をみて、ただただ驚愕しています。
被災された皆さまには心からお悔やみ申し上げます。
テレビでは一部地域の衝撃的な映像が繰り返し流されて
その他の被災地の情報が不明な状態でした。
ただいま、翌日の昼ですが、ようやく各地で孤立した方々の
救助の情報が伝わって来るようになりました。
是非、対応に当たっておられる関係者の皆さまには一致団結して頂いて
被災者の救済と、復興に全力を挙げていただきたいと思います。
私も出来る事をします。
そして極力邪魔になるような事は控えようと思います。
2011年3月8日
本日って、書き上げた時は日付が変わっておりますが
読売新聞のしが県民情報に人物紹介ということで
本日の紙面に掲載して頂いたということです。
残念ながら私は読売新聞ではありませんのでまだ見ていません(^^ゞ

<取材用の鮒寿司スライス>
先々週の事ですが、
100文字程度の人物紹介との事で取材を受けました。
何故か熱く語ってしまい2時間も話してしまいました。
それらしい人物?の写真を撮りたいので
鮒寿司を用意するか何かして頂けると有り難いとの事。
それで、鮒寿司のスライスを用意してみました。
今回はその鮒寿司の話です。
(取材の話と違うんか!と一人ツッコミ)
写真をご覧の通り、鮒の周りに発酵したご飯が
イカ飯のイカのように一面被っています。
何故このように被ってあるか?
私は通常、鮒寿司を食べる直前まで桶から取り出しません。
桶から出した後は真空パックにして冷凍しておくと長期間の
保存が可能ですが、やはり味や風味は劣化していくように思います。
以前話を伺った滋賀県工業技術総合センターの岡田さんにも
問い合わせをした事があります。
> 真空パックで保存された鮒寿司は味の質が違うように思います。
> 魚の油分が分離して染み出しているのではないか?という味が
> しますし、それに伴い桶から出した直後では感じない雑味を感じます。
当然、樽出し直後と、樽から出して、時間が経っているのではお話しの
ようになると思います。たまに黄色い液が出ているのも見ます。
> 桶の中でも真空パックでも空気を遮断している条件は同じですが
> 重しが有る無いの条件が変わってきます。この差がどのような影響を
> 及ぼしているのか気になります。
一度樽から出したらもう、その環境はもう無いと思われた方が
良いと思います。真空しないよりは、真空した方が、プラス冷凍で、
酸化の劣化を遅らせられると考えて下さい。
成分変化、劣化は進んでいます。
防ぐ方法は、私には現時点アイデアありません。
と返事を頂きました。
大量生産する場合は、その都度桶から取り出すような事は
手間がかかって大変かも知れません。
一定の時期がくれば何十、何百とある桶から一斉に
鮒寿司を取り出して、重さ別やスライスするしないに
仕分けして真空パックして冷凍保存。その状態で注文を待つ…
というのが最も労働コストが省けると思います。
私はそのようなコスト削減は今の所必要も無いことですから
食べようと思った時々に桶から鮒寿司を取り出しています。
ただ、取り出す時は出来れば一層分(6〜8匹前後)を
取り出すようにします。そうすると上面が平になり易く
再度重しを乗せた時に安定しやすいのです。
前回取り出した分で直ぐには食べない分は
パックにして冷凍保存してありました。
パック保存も鮒寿司を発酵飯で全体を被うようにして
冷凍庫に入れておきます。
その鮒寿司を冷凍庫から取り出し、凍ったままスライスしたものが
写真の鮒寿司となるわけです。アップの写真はこんな感じです。
蒲鉾みたいです(^^ゞ

<スライスのアップ画像>
私はこうして発酵飯が付いた状態の鮒寿司を食べるのが
好きですから、通常スライスと言えばこんな感じです。
一般的には発酵飯を取り除いてスライスするのが多いようです。
その方が見栄えも良いようです。その場合は一旦解凍して
発酵飯を分離してからスライスでも良いと思います。
まっ、今回はこの状態でお見せしました。

<新聞 届けて頂きました>
滋賀県工業技術総合センターへ伺った時の話はこちら↓
==> 乳酸菌には植物性も動物性もない? もちろん鮒寿司の乳酸菌も