鮒寿司 真空パックの中での現象は何?

2010年4月17日

Aの鮒寿司の方がBより美味しかったわ〜!と言われて

昨年はニゴロ2種、そのうち一種はオス・メス半々、
それとゲンゴロウブナ1種を漬けました。
そのうち、ニゴロの2種を一尾ずつ鮒寿司先生の
近藤さんへ産地の違う鮒寿司の試食用として
差し上げた事があります。

それは同じ漬け方でも産地によって味に差が出るか?
いずれも琵琶湖なんで同じようなものかもしれませんが
これをを調べるためということからです。

後日(一ヶ月程後でしょうか)近藤さんより
電話がありました。

「なかなか食べ比べをする時間がなかったのだが、
昨晩ようやく食べた。

同じように漬けたんやね?
BよりAのほうが数段美味しかった!
何が違うんかな?
Aのほうは食べたか?」

と言われました。いや〜、そう頻繁に
食べるものでもないし、その桶は近藤さんに
差し上げる為だけに開けたんですよ、と言いました。

「なんや!勿体無い。こっちの鮒で品評会出るべきやったなぁ!」

へっ?そんなに違うのか、と思いましたが
かといって直ぐに食べて確かめる訳でもなく
同時期に出した鮒寿司は脱気密封パックにして
放置しておきました。

<2010年2月26日現在のパック状態>
<2010年2月26日現在のパック状態>

その試みとしては、パック状態でどの程度
味の変化など起きるのか?を確かめてみたかった
というのがあります。

今日、久々にそのパックを見ましたが
何たる事!

パックの真空が緩んで空気が溜まっています。
しかも発酵飯が若干変色して油のような液体
染み出ているようです。

<2010年4月17日現在、密封パックが緩んで空気が溜まっている>
<2010年4月17日現在、密封パックが緩んで空気が溜まっている>

うわ〜!これはどうしようと思いましたが
なってしまったものは仕方がない。

脱気密封といっても家庭用の機械だし、
封の仕方が緩いのだろうか?
それとも発酵によるガスが内部から発生しているのか?

晩ご飯用に2種類のニゴロブナを開封して
食べてみる事にしました。

開封してニオイを嗅ぐも、イヤ〜なニオイはしません。
ただ揮発性のオリーブオイルのような酸味の効いた匂がします。
これは滲み出た黄色い液体が原因でしょうか?
そして、この液体は鮒の体内の脂でしょうね。
坂本屋で買った鮒寿司でも若干あったように思います。

パック詰めした時の現象として
気に留めておく必要があります。
期間は2月26日〜4月17日の50日間で、
コンクリート土間に常温保存です。

よし!問題なかろうと判断し、
そのまま開封した鮒寿司を柳刃包丁でスライスしました。

<産地の違う2種類の鮒寿司。上がB下がA 生のまま柳刃包丁で>
<産地の違う2種類の鮒寿司。上がB下がA>

凍らさずとも胴体部まではスイスイ切れますね。
エラから上は柔らか過ぎて、上手く切れず、
あまり見た目よろしくありません。

で試食。
う〜ん、、、、、確かにAは美味い!美味いぞ!
Bは不味くは無いが、Aに比べ旨味が薄い。
食べ比べするとハッキリ味の違いが分かります。

何がちかうのだろう?
塩切りの仕方に差があるということかな?

それから、密封パック内とはいえ常温で約2ヶ月
腐敗せずに食べられるというのは、なかなか強力な食品ですね。

そうして夕飯のおかずとして美味しく鮒寿司を
頂きましたが、今しがた夜食としても
鮒寿司茶漬けを頂いてしまいました。

<家にあるもので。鮒寿司数切れ、塩昆布に野菜ふりかけ、醤油少々>
<家にあるもので。鮒寿司数切れ、塩昆布に野菜ふりかけ、醤油少々>

ワサビが切れていたのは残念でしたが
やっぱり茶漬けもうま〜いですわ!

<内部リンク>

脱気密封パック    鮒寿司の保管方法 桶から出した後どうするか?
柳刃包丁でスライス  家庭で柳刃包丁を使って生の鮒寿司をきれいに切る練習
坂本屋

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