キムチを象徴する赤唐辛子は日本から伝わった

2011年9月11日

先日あるポッドキャストを聴いていたら
タイトルのような話をされていたので、
思わず聞き耳を立てました。

私はキムチ大好きなんですわ。
その切っ掛けは現地で食べた韓国料理です。

( Photo by (c)Tomo.Yun )
( Photo by (c)Tomo.Yun ) http://www.yunphoto.net

韓国には2度、旅行に出掛けた事があります。
一度目の釜山は韓国人の友人がいる私の友人にくっついて
出掛けました。プライベートな小回りの効く小旅行で
韓国の食文化を思いっきり堪能できたのでありました。

あぁ!!さすがに本場のキムチは美味しいなぁ〜!
ちょっと酸っぱくて同時に辛うま〜い、刺激的な味!
何でもかんでもキムチを使うのはわかるな〜!

その時に、私は一気にキムチを含む韓国料理が
好きになったのであります。

値段の手頃間もあり胃袋の限界まで食い続け、
その度に喉を通過する味覚の快楽に酔いしれておりました。
喉の快楽のためにサポートを仕切れなかった腸は
帰国直後に超ユルユルになってしまいましたが…。
それ以来、急に韓国は私にとって身近な存在になっております。

話は日本に戻って、
何度かブログでも紹介している
『聞き書・ふるさとの家庭料理』では、
すしを系統的に整理し説明しています。
聞き書・ふるさとの家庭料理〈1〉すし・なれずし
なれずし→生なれ→浅なれ→早ずし→にぎり→生ずし→回転寿しの系統と
別に日本海側(北海道〜鳥取)で作られている、「いずし」の系統と
いうのがあります。

発酵に米以外に糀(こうじ)も使い、
日本海側の北海道から鳥取の広い範囲に分布していて
朝鮮半島の影響を受けているのではと書かれてあります。

「いずし」の資料写真などを見てみると、
唐辛子の輪切りを混ぜ込んだもの散見できます。

<いずしと唐辛子>
<いずしと唐辛子>

なるほどぉ〜、日本海側は大陸に面している分だけ
キムチなどの漬け物文化に近いものがあるのだなぁ〜
それだけ大陸の影響を受けているのだな〜
と思ったものでした。

しかし、
キムチを象徴する赤唐辛子は16世紀頃に
日本から伝わったのだとなると話はややこしくなります。

激辛キムチは味覚的に口を殴られたような感覚になりますが、
その激辛食文化の切っ掛けは日本からもたらされたとの
事実を知って頭を殴られたようでした。
食文化の影響の与え方の複雑さに目眩を起こしそうです。

皆さん、ご存知でしたか?
え?知らなかったのは私だけ…

ちなみに、鮒寿司などのナレズシでは麹や唐辛子を使うのは
一般的ではありません。またその伝わり方は、東南アジアや
中国南部から稲作と共に直接日本に伝わったとの説が有力です。

<内部リンク>
「なれずし〜回転ずしへ」以外にもある日本のすしの系統
podcast 27 湖里庵で女将さんに聞かせて頂いた話

<外部リンク>
世界直送インタビュー~なるほど海外暮らし旅~ 第034回

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