発酵探検隊 第一弾 徳山鮓(2)
2009年11月21日
(前回の続きです)
いつもは乾杯と同時に、ガバガバ〜ッ!とかき込むような
飲み会ですが、今回は上品に始まりました。
まず、一品目
余呉湖産の鰻のキモと、あっさり仕上げられた鯖のナレズシ。
以前一度だけ、鯖のナレズシを食べた事があります。
一度や二度で、味の詳細などわかる訳はありませんが
発酵独特のクセがあまり感じられないナレズシでした。
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そして新鮮なものが入ったので、
と出して頂いたカンパチと鯛の刺身。
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刺身も旨いです。
余呉湖は敦賀市街と長浜市街の丁度中間に位置し、
海の物も私達の感覚より、もっと身近なのかもしれません。
食する側も気分が段々とほぐれ、会話も滑らかになってきました。
オーッと歓声と共に迎えられたのが
うなぎの蒲焼きの大皿です。
(写真が、、、ブレて残念)
余呉湖を形取った大皿に大きな鰻が三匹盛られて出てきました。
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余呉湖で立派なうなぎが捕れるんですね。
皮がパリパリで、身もポロポロほぐれます。
食感もホクホクして、しかもべたっとくる脂っぽさが
あまりないので、いくらでも食べられそうです。
この辺から会話も段々と勢いづき、
祭りの話やお互いの仕事の話で熱くなり、
食う事より飲む事、
飲む事より喋る事に
熱中してしまう私達でした。
しまった、女将さんに聞くのを忘れていた。
子持ちの鮎あんかけ、その下に一口サイズに切られた
鮎の天ぷらが添えられていて、珍しい食感でした。
だめですね、冷静にレポートなんて出来ません。
さて、本命の鮒寿司です。
徳山鮓では「鮒鮓」が正しいのですね。
実際に概念的には鮓の方が適切なんですね。
すごく薄く切ってあります。1ミリはあるけど2ミリはない、
そんな薄さです。
今年漬けた物だそうです。
口に入れると、
スーッと咽の奥に通ってくような、抵抗感のない鮒鮓です。
これが鮒鮓?
何というか、乳酸菌の活動の純度が高いと
こういう感じになるのかなぁ。
あっという間に完食。
ん〜、これを食べに来たのが目的のワリにはあっけなかった、、、。
あ〜このシシ鍋も最高。
ダシが旨い! ダシが。
食材の主体は余呉湖の魚と周辺の山で採れた山の幸で
メニューを組まれるということで、時期によっては
熊料理もあるそうです。
ムム?食べてみたいぞ、熊。
話は盛り上がり、普段はあまり話題にしない
ディープな話題に移り、こういう隠れ里的な場所だから
出来る話もあるのかなと。
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いい感じに酒の進んだメンバーの中のボスが、
鮒鮓もっと食べたいと一匹追加注文をなされました。
飯の粒が小さいんですね。ほぼペースト状態です。
11月でここまで発酵が進むのかぁ〜。
食すると、う〜ん やっぱり純度が高い。
鮒の頭の部分もスーッと咽の奥へ。
女将さんに、鮒鮓について話を伺いました。
まずは、丁寧に洗う事。
女将さんも自ら塩切り作業をされるそうです。
それから、どこで穫れたかも重要と仰っていました。
初めて食べた、うなぎ茶漬け。
ここまで、あまり食べて無いようで結構腹一杯。
食べましたし、話し込みました。
6時半から始まり、
玄関を出たのが10時半でした。
最後のデザート、
食べた感じ、レアチーズケーキのように思うのですが
鮒鮓を発酵させる為に使う飯で作ったアイスだそうです。
これは家に帰ってから、調べて知りました。
鮒鮓そのものより、こっちの方が衝撃でした。
真理は主客逆転という事でしょうか?
この飯が、あの鮒鮓を作るんですね!
いや〜書いていて、ビビっています。
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ということで、
今回はこの辺で、、、。
お付き合いありがとうございました。
皆さんの徳山鮓体験談もコメントして頂けると嬉しいです。
なおポッドキャストでもこの時の模様を語っています
(↓黄緑色の三角をクリックすると音声が流れます)
<内部リンク>
前回の話はこちら ==> 発酵探検隊 第一弾 徳山鮓(1)
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(答え 渡辺真理 Nステ語録上から二つ目)