手頃な値段で美味しい鮒寿司を売っているおススメ店はどこですか

2012年1月4日

という問い合わせを年末頂いたのですが、
その返事に正直困ってしまって、結局返事を書けずじまいでした。

美味しいという客観的な基準はあるんでしょうか。
ある程度は基準とか数値化できるのかもしれませんが、
そこから先は、やはり好みがありますからね〜。

では、
どんな鮒寿司が好みなのか?

<これは2009年暮れに出したゲンゴロウブナ>

<これは2009年暮れに出したゲンゴロウブナ>

ブログをご覧の皆さんにお願いしているアンケートで
頂いたコメントや、先日参加した地元の交流会でも話を聞いて、
1つ確信した事があります。

それは
かなりの比率で、子供の頃に家庭で食べた鮒寿司の味
追い求めている人がいるということです。

昔、爺ちゃんが漬けてた鮒寿司が塩辛かったんだけれど
あの味が忘れられなくて、今でも食べたくなるのよね〜

同じ様に子供の頃からの家庭の慣れ親しんだ味をこだわっている人が
かなりおられました。自分の慣れ親しんだ味に近い物に出会うと
条件反射で感情的に満たされるような作用が働くのでしょうかね。

ポッドキャストの第93回でも話しましたが、
カレーを例にして考えてみますと、
カレールーはハウス食品が圧倒的にシェアを押さえています。

<カレー イメージ画像>

<カレー イメージ画像>

そうすると、
子供の頃にお母さんに作ってもらったカレー = ハウス食品のルーの味
という経験値を持った人が沢山いるということになります。
冒険する食事ではなく、日々繰り返す安心して味わえる美味しい食事を
求める場合は、やはり自分の子供の頃からの経験値が基準となるのでしょう。
そうするとハウス食品のルーの味に近いものが美味しいと感じる…

このようなサイクルが繰り返されている、という話を
何で読んだか聴いたのですが、出典を覚えていないのでスミマせん。

ちなみに
カレーショップのチェーン店展開ではCoCo壱番屋が圧倒的ですが、
ここで使われている業務用のカレーもハウス食品から仕入れているそうです。

一流シェフが材料を厳選して作る本格的なインドカレーよりも
食べ慣れた母の味と近い(同じハウス食品の材料で作った)カレーが
圧倒的に支持を受けるのは、子供の頃の味の経験がその後の
味の基準に影響を及ぼしている証明ではないかと思います。

鮒寿司も同様の事が言えるように思います。
子供の頃の経験が大きく影響を及ぼしているのでしょうね。

さて、そうするとここから話は
・ まだ食べた事が無い人にはどの様な説明をするのか。
また
・ 子供の頃に鮒寿司を食べた事が無い人が増えているのは
・・鮒寿司などの伝統食の継承という意味で問題だ。

というようなテーマで語るべき話になってくると思います。
が、それはまた別の機会に書いていきたいと思います。

<内部リンク>
ポッドキャスト第93 回
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鮒寿司を買った事がある方へ〜インタビュー的鮒寿司アンケート

<外部リンク>
ハウス食品  今後のマーケティング戦略について   

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