食欲をそそる色、質感 身近な郷土料理から思うこと

聞き書ふるさとの家庭料理 (別巻)

こんな本が図書館に置いてあったので
しばらくパラパラめくって眺めていました。

何と言いますか郷愁をそそる色彩と言いますか、
それはそれで美味しさを想像させる色彩の
写真が掲載されていました。

寿司の旨味や酸味、煮物のだし汁の旨味や醤油の味、
食欲をそそるというよりは、ゆっくり時間をかけて
味わって見たいと思わせる素朴な味わいを想像させる
料理の写真です。

全体に褐色にくすんだ色合いをしている
という共通項があるように思いました。

伝統的な日本の家庭料理となれば
煮炊きが主流であったでしょうから
褐色でくすんだ色合いになるのは自然な事なのでしょうねぇ。

しかし、
今どきの広告として掲載されているような料理写真とは
全く違いますね。

おそらく、違いは油脂類の使い方なのでしょうね。
速攻で空腹感などを満たしてくれそうなのは
やはり脂のイメージでしょうか。

旨そ〜な脂の浮いた熱々のラーメンのスープ、
テカテカ艶のある焼き餃子の皮、
鮮やかに映える刺身の断面、
肉汁の湯気が立つ牛丼、
美味しそうなドレッシングのかかった野菜サラダ…

改めて思うと、食欲をそそる見た目は
いかに油を表現するか、なのではないか?
そんなことを思ってしまいました。

特に外食のメニューなどを見ていると
ついつい、そういうものが食べたくなります。

脂肪分の摂取の経路は天ぷらやバターなど見える油が3割で、
残りは食材そのもに含まれる脂肪分だそうです。

3割の見た目の油の影響力
大きすぎやしないか?と思いますね。

脂肪分の取り過ぎは病気の原因にもなりますが
不足するのも病気のもとらしいですね。
自分の食欲と油の適量摂取のバランス合わせる
感覚が大事とうことですか。

鮒寿司をいかに見た目も旨そうに見せるかを
考えていましたが、随分と横道にそれてしまいました。

コメントをどうぞ

コメント欄