人口が減っていく地域で地元資産を活かしていく仕組って?

2010年11月23日

<與志漏神社>
<與志漏神社>

今回は鮒寿司とは直接関係ないのだけれど、
先週末の3時頃から出掛けてきた與志漏神社周辺の
お話をしたいと思います。紅葉を散策してきたのです。

ところで、今時分の3時ってもう日が傾いて
黄昏時が迫ってきているような、急かされた気分に
なってきますね、そんな事無いですか?

さて、與志漏神社はここにあります。

より大きな地図で 鮒寿司の壁 伊香郡四十六座 を表示
與志漏神社は延喜式にも掲載されている古い神社です。
浅井郡とはひと味違った伊香郡の特徴は山岳宗教
ここの神さんの名前や山岳宗教にも興味がありますが、
今回は止めておきます。

<與志漏神社から見下ろす古橋の集落>
<與志漏神社から見下ろす古橋の集落>

木之本町古橋という地区ですが、ここから鶏足寺石道寺までの
1kmほどの距離を、紅葉を散策しながら田舎道を散策する為に
近隣他府県からも団体で沢山のお客さんが来られます。

鶏足寺までの畑道を観光客がそぞろ歩きしています。そして、
その道程のあっちらこちらに茶店のように色んなお店が出ています。

<段々畑の道中にたつ色んな茶店>
<段々畑の道中にたつ色んな茶店>

茶店のほとんど、地の物の商品と言えるような物です。
野菜、お米、果物、ハーブ、木工細工、漬物、
その場で調理するものも、子鮎の天ぷら、
焼き芋、みたらし団子などなど、、、、、。

<己高山の薬草で作った入浴剤の登旗とハーブ畑>
<己高山の薬草で作った入浴剤の登旗とハーブ畑>

<琵琶湖にしかいない子鮎の天ぷら>
<琵琶湖にしかいない子鮎の天ぷら>

<みたらし団子屋で休憩>
<みたらし団子屋で休憩>

畑の地主さんがやっておられるのか、貸しておられるのか?
そこまでは分かりませんでしたが、観光ルートの道筋だけでなく
集落の道筋のあちらこちらでも野菜や漬物などを販売されていたり
無人販売所もありました。集落全体で関わっておられる様です。

普段は静かな山麓の集落です。
勿論観光専用の駐車場も十分ではないようで、
住民の方の土地を臨時駐車場として解放したりしています。
次から次へとマイカーや観光バスが押し寄せて来ます。
とにかく沢山の車で、至る所に路駐もありました。

道路のポイントも警備員が立つのではなく、
最低限のボランティアスタッフらしき人がおられる程度。

こうして急激に観光客が来られる所では
マナーの悪い観光客、例えば通行の妨げになるような
路駐の仕方をされる方やゴミの散乱などが問題になることがあります。
住民の方々はさぞかしイライラしておられるのか?
というと、そういう印象は見受けられませんでした。
(分からないだけかもしれませんが)

客層の平均年齢が高い為でしょうか?
販売物にゴミになる要素が少ないから?
長閑な環境が人の心を和やかにさせる為?
古くから神社仏閣の建ち並んだ神聖な地区だから?

色んな要因はあるのでしょうが、
私は地元の方々自身が自分の住む地域の
観光などの資産の価値の引き出し方やその運営方法を
知っておられるのではないか、と思いました。

実際、私が目にした範囲内では
悪質な路駐やゴミの散乱は見受けられませんでした。

田舎の活性化の大きなヒントがある様に思いました。

<紅葉はちょうど今がピーク>
<紅葉はちょうど今がピーク>

<古代、山岳宗教の指導者が農業の指導もしたと言われていますね>
<古代、山岳宗教の指導者が農業の指導もしたと言われていますね>

今回訪れた與志漏神社の場所を掲載した地図、その右下辺りにある
石道寺、鶏足寺を訪れた時の動画はこちら↓

 

<外部リンク>
己高山鶏足寺 紅葉

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