ビジネスマッチングと鮒寿司

2008年6月10日

商工会青年部の県青連の役員をしている関係で
何度か、大津まで出かけることがあります。

<コラボ滋賀から見える比叡山>

<コラボ滋賀から見える比叡山>

県青連の会合があるコラボ滋賀付近の湖岸から

役員会は、通常は予定されていた案件について
協議、決定するだけなのですが、
今回は特別に福井の商工会から内田喜通さんという方が
役員会に参加され、お話をされました。

商工会関連では、福井はもちろん近畿や全国でも
かなり名の知れた人のようです。
恥ずかしながら私は知らなかったのですが、、、。

以下の様なことを情熱を込めて語られました。
しかも若干緊張感を醸し出しながら。

・商工会という組織のメリットを生かして
もっともっと自分の仕事を充実させなければいけない。

・商工会は使える組織だ。

・融資や補助、相談など色んな制度があり、
専門家も紹介してもらえる。

・また、商工会青年部というだけで仲間意識もあり、
全国レベルで色んな人脈とつながり易い。

・けれど、それを商売につなげる形で利用している人は
意外に少ない。

・福井では積極的に対外交流を進め、新たな人脈作りや
商売の切っ掛け作りをしている。

・滋賀の商工会青年部もこの交流に関わってこないか。

という様な内容だったと思います。

役員会終了後、懇親会になりましたが
そこでも内田さんは参加され、
個別に色んな話をさせて頂きました。

私が今年初めて鮒寿司漬けに挑戦するという話になり、
「ん?鮒寿司って何?」
と興味を持たれ、詳しい説明を求められました。

県の特産品で発酵保存食であること、近年は材料の
ニゴロブナが激減して高級食材になっていること
などを話しました。

「みんなは好きか?」
と懇親会に参加した他のメンバーに聞かれると

あんなもんは食えん!

と顔をしかめて言う者と、

酒のつまみに最高ですねぇ!

とにこやかに言う者と両極端に別れるのが、
更に興味を増された模様。

さらに、続けてこんなこことを話されました。

琵琶湖のニゴロブナが激減していてニゴロでない鮒や
養殖物も売られているということだが、
養殖と言えば岡山辺りが盛んだけれど、
福井で養殖がうまくできれば、岡山からよりは輸送コストが
随分安くできるから、お互いにメリットはあるね。

ただ、鮒の養殖と言っても福井では馴染みがないから
まずはビオトープとかの土木事業にうまく乗せて
そこから派生的に事業展開して行くプランは可能かもしれない。

と、すぐにビジネスマッチングのアイデアの一例を
出されました。

なるほど、そういう考え方をするのか!と
私は感心しました。
アイデアの後ろには、それを実現さされる為の
様々な努力が必要でしょうが、アイデア自体は
意外と身近なところにそのヒントが転がっているもの
なのでしょうね。

内田さんと話をするまでは、自分の中では
半ば趣味というスタンスでしたが、彼の話を伺って
鮒寿司を軸に何か商工会の会員らしいビジネス
出来れば良いなぁと思うようになりました。

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