鮒寿司にあう皿を探して〜長浜旧市街を散策

2009年12月15日

先日の日曜日の話です。
所用で長浜旧市街へ行きました。
そして、せっかくなので1時間程散策をしてきました。
旧市街の散策、私は好きですね。

「長浜旧市街」を私は長浜駅から東側の1km四方の区域を
念頭に話をしています。余談ですが長浜は羽柴秀吉
城を構えてから都市として栄えました。
その当時から始まった曳山の祭りは今も続いています。

以前に曳山博物館にも行った事があり、そこで知りましたが
曳山の山車って現在の金額で修繕するだけで3千万円程
かかるそうですね。そんな山車が1km四方の区域に12基あります。

修理だけで3千万円ですから、制作費は億単位の費用が
かかるでしょうね、400年前にたった1km四方の区域に
そんな山車を12基所有するだけの経済力があり、そして
現在まで維持してきたというのは、すごい事だと思うんですね。

いったいどこに、そんな底力があるのか?
古い街並の外見からは、想像できませんね。
でも、うまく町家の趣のある感じを保存しながら、
いつも何か新しい試みをされているようなんですね。
そこで経済活動をされている人々のしたたかさもかんじます。
何度来ても飽きない区域です。

さて、余談が長過ぎましたが、散策と同時に
してみたかった事があります。

実は正月頃に今年漬けた鮒寿司を初めて桶から出そうと
思っていて、それに合わせてちょっとディスプレイにも
凝ってみようと思っています。

その皿選びの参考に、骨董屋さんを覗きに
行きたいなと思った訳です。

徳山鮓で使われた鮒寿司用の皿
恐竜の化石みたいな形でインパクトがありました。
そして、とても美味しそうに見えました。

それに影響を受けて、鮒寿司を盛りつけする時に、
少し個性的で美味しそうな感じの出せる皿を
探してみたいなぁと思った訳です。

何か楽しそうな感じではないですか?

頭の中では長方形の大皿が
イメージとしてはありました。

そのイメージを具体的に絞り込むのに、
骨董屋などに置いてある皿を参考にさせて頂こうと
思った訳ですね。

私は全く骨董の知識も収集趣味もありませんし、
多分値段は数万円とかするのだろうから、
本当に参考に見るだけなんですね。
一番嫌な客かもしれませんね。

まず、行ってみたのは「古美術西川」というお店です。

<古美術西川 外観>
<古美術西川 外観>

お店に入り、皿の陳列されている一角を探してみますと、
大皿はやはり丸形が殆どですね。伊万里焼
それから湖東焼きというブランドというのですか?
そういうのが陳列されてあります。

<店内の陶器陳列コーナー>
<店内の陶器陳列コーナー>

角形もありますが長方形はありませんでした。
けれども小船の形をした面白いのが一つありました。
値段は忘れましたが2万幾らかの値札がついていたと思います。

<小舟の形の皿>
<小舟の形の皿>

その皿は一匹スライスして並べるにはちょと小さいかなぁ
という大きさでしたし、形は面白いですが鮒寿司の盛りつけも
見せ方がイメージできませんでした。
う〜ん難しいですね。

お店の人に写真を撮っていいですか?と聞くと
良いですよと言って頂いたので何枚か写真をと撮らせて頂きました。
それから、長方形の大皿というのはありますか?と
尋ねますと、今はそういう皿はありませんねぇとの事でした。

お礼を言って店を出て、もう少し街中を散策する事にしました。

<大通寺門前>
<大通寺門前>

ぶらぶら歩きながら、区画の北東奥の大通寺まで歩いていくと、
今まで気が付かなかったのですが、
ここにも骨董屋さんがありましたので、
入ってみる事にしました。宇根屋というお店です。

<宇根屋>
<宇根屋>

こちらのお店では備前焼きの長方形の大皿が置いてありました。
黄土色のざらついた表面の、いい雰囲気の皿です。
この皿の対角にスライスした鮒寿司をずらっと並べれば
美味しそうな感じだなぁとイメージできました。

<備前焼大長角皿火欅牡丹餅文様>
<備前焼大長角皿火欅牡丹餅文様>

それから陶器ではありませんが、
漆器の大きな朱塗りの羽子板型の器が置いてありました。
これに鮒寿司を並べると、器の朱色と飯の白色との
コントラストが正月ぽくって良い感じかもしれません。
こんな感じもいいなぁと思いました。

<京塗羽子板盆>
<京塗羽子板盆>

丁度お客さんがいなくて私一人だけでしたので
少し緊張しましたが、こちらもお店の人に断って
写真を撮らせて頂き、お礼を言って店を出ました。

その他にもまだ散策しているなかで面白いものを発見しましたし
(また別の機会で書きたいと思います)
まだ発見できるかもしれませんが、1時間程歩きましたので、
散策を終えて帰る事にしました。

う〜ん、思いつきで歩きましたが、結構面白いものが見れました。
けれど現実は皿に道楽をしている場合ではないんですね。
ということで、後はヤフオクか何かでお手頃なのを探すべしかな?
と思っています。

実際に購入しましたら、そのセンスを笑われるかもしれませんが、
鮒寿司を並べて写真を撮り、公開しようと思っています。

美術の仕事をしている分けでも、料理人でもない、
単なる鮒寿司の素人ですので、そこんとこころ、
別の意味で期待して頂ければと思います。

<内部リンク>
鮒寿司を並べて写真を撮り、公開 ==> 家庭でもアッ!と言わせる鮒寿司のスライスと盛り付け方法
鮒寿司用の皿

<外部リンク>
羽柴秀吉
曳山博物館
1km四方の区域に12基
鮒寿司用の皿

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