鮒寿司が食べられた背景の変化、それから視点を海外へ

2009年11月16日

鮒寿司って名前こそ全国的に知られた食べ物ですが、
食べた事がある人は思った程多くないようです。

地元滋賀でも最近は食べた事の無い人が増えたようです。
それは生活スタイルの変化によるところも多いのではないかなぁ〜と
私は思います。

滋賀はどちらかと言えば、いわゆる都市生活者が少なく
地縁血縁の結びつきの強い暮らしを送る生活者が多数だったと思います。
特に冠婚葬祭には人が集まる事が多く、そんな食事の場所に
鮒寿司が出されるのが珍しくありませんでした。

それは多いにお寺との関係が影響を及ぼしていたと思います。
滋賀は寺密度日本一だそうです。寺といっても大きな本山ではなく、
集落ごとのの門徒や檀家の半ば自主的な関わりを持った
関係が殆どだったでしょうから、何かごとで集まる事も
多かったと思います。人が集まれば当然、共に食べる場
形成されて行きます。

世代交代で父親の代わりに法事や結婚式に出席し、
鮒寿司デビューをする人もいたようです。
よく言われるのが、
子供の頃はあんな臭いもの、よー食べんわ〜と思ったけど
酒を飲むようになったら、あの味が分かるようになったんよね〜
という鮒寿司に目覚めた切っ掛けの話です。

けれども、近年は冠婚葬祭も簡略され、また外部の専門施設を
使う事も増えましたので、鮒寿司が出されるシーンも
めっきり減ってしまったと思います。

う〜ん、鮒寿司ファンは減っていく一方なのか?
と残念な未来が見えてきそうですが、そうとばかりは言えません。

京都の料亭などでは高級食材として
通が酒の肴として好んで食べられるようですし、
発酵食品の愛好家はパーセンテージは少ないでようけれど、
全国にはそれなりの数の人がおられるようです。

むむ、国内だけでなく海外に目を向けたら?
ヨーロッパ、チーズの国スイス、フランス、
シュールストレーミングのスウェーデン、などなど。
鮒寿司を気に入ってくれるような人もいるのではないかと
思うのは別に特別な発想ではないですよね。

でも、外国語はどうするの…?

こちらに続きます ==> 鮒寿司ファンの海外開拓

<外部リンク>
檀家制度

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