podcast 56 地元のイベントから地元のイベントへ

2010年10月13日

(↓黄緑色の三角をクリックすると音声が流れます)

十月も半ばということで、随分秋が深まってきましたね。
空気も乾燥していて風もさわやかですし、
遠くの山々の稜線もクッキリ見せますね。
一番風景がきれいに見える時期です。

この時期は無性にあちらこちらに出かけたくなります。
私は里山とか神社仏閣とか琵琶湖とか何気ない集落の町並みを
ふら〜っと散策するのが好きなんですが、
なかなか、そういう訳にもいきません。

毎週末毎に地域のイベントの予定がありまして
スタッフとしての出かけなければいけないんです。

そんなこんなで、
今日は「あざいお市マラソン」といって20年前から
続けられている市民マラソンに午前中出かけてきました。

と言いましても、私は走る方で参加するのではなくて
来年のNHK大河ドラマに関連したイベントのPRの為に
商工会からの要請で出かけて来たという訳です。

このマラソンはローカルな地域のマラソンではありますが
意外と人気があるようでして、今年も全国から3,700人を超す
エントリーがあったようです。

あったようですって、言ってますけども
私は地元の人間でありながら、初めて知ったワケでして
元々スポーツ少年だった私も最近はグ〜タラで
体力作りなんてしなくなって二十数年、
全く関心がなかったんですね。

逆に、何十キロか走る為に数千円か払って、
こんな田舎に来る人がどれほどいるのか?と疑いを持っていましたが、
会場は家族連れやピクニック気分で来られている方もおられたりなど
沢山の人でにぎわっていてビックリしました。

全国から来られた参加者の殆どがリピーターという事で、
来年もマラソンに参加さされるでしょうから
そういう人向けに来年のイベントの広報に出かけたという訳です。

まぁ、この広報もなかなか効果が現れてないようでして
スタッフの一人としては色々話したい事もありますが
だんだん横道にそれてしまいますので、この辺で止めときます。

さて、実は来週もイベントがありまして、
こちらは地元の商工会が主催する
商工祭り「あざい三方市」というイベントです。

これは元々、1997年に当時の商工会青年部のメンバーが
フリーマーケットの運営を始めたのが切っ掛けで、
その延長上に今でも継続されているイベントです。

当時としては県下最大級だった250ブースの出店を企画して
それによる参加者や来場者に向けて、
商工会の地域振興事業をしていくという目的に始められました。

それが継続的に運営されていまして
今でも商工会青年部は県下でも有数の活動的な組織ですね。

浅井という地域ですけれども、取り立てて人気のある観光資源とか
地域物産も無いんですね。まあ、一部の歴史マニアの方は
おられますけれども、そんなに知名度もありません。

それではあまりに寂しいので、何か新しく創造してでも
地域資源を開発しないといけないねとなりまして
新規事業の研修や地域資源の調査などもやりましたけれども
何をどうすべきか、、、なかなか取っ掛かりの一歩が
出ないんですね。

ならば県内の特産品開発をされている地域に
出店してもらって地域物産市のような事業をして
先進地の活動を学びながら、同時に集客にも繋がる
イベントをしてははどうか?となって、
2007年から始まったのが「あざい三方市」という
地域物産市のイベントです。

この三方市という名前ですけれども
近江商人の三方良しから取られていますが
三方よしって言葉はご存知ですか?

ウンウンってうなずいておられるあなたは大変立派な商売人か、
そうなろうと心掛けておられる方でしょうかね?

三方よしというのは
売り手よし、買い手良し、世間良しという
三方が良くなる取引という意味ですね。
ここで言う世間というのは、あざい三方市では
具体的に自分たちの地域の事です。

不景気で、少子高齢化で、公共事業の減少で、
地方には明るい話題が少ないばかりか、将来の見通しも何だか
明るいイメージが持てないという方も少なくないです。

地域の商工業者の組織として、商売や地域振興の活動を通じて
地域も良くなっていけば良いなぁという思いも込められています。

2007年当時はNHKの大河ドラマの話もありませんでした。
地域の賑やかしに、単なる人寄せのイベントをしても
面白くないし、イベント会社にお金が流れ出ていってしまうだけです。

地域の中でお金が流れる仕組みを作って
そこから本格的に事業化したりする人が出て来たりして
いち田舎から全国へ、または世界へ売り込めるような
商品や地域資源が生まれると良いねぇ〜などという
夢想から始まった事業です。

結構語ってしましましたけれども、
実は2007年当時私もその企画に関わっていました。

今は青年部は卒業していまして、
その事業には直接関わってはいません。

けれど商工会の関わりから抜けられずに、
今年はNHKの大河ドラマに合わせた三姉妹博覧会の
スタッフに組み込まれまして、当日も
そのPRイベントのスタッフとして関わる予定でした。

そういう予定だったのですが、今年は三方市の企画の一つで、
地元の地域特産に関わっておられる方の出店ブースが用意されました。

ところが、そこにキャンセルが出て、
その空きスペースを埋めるのに「鮒寿司の壁」の鮒寿司を
出店しませんか?という依頼が先週あったんです。

「せっかくの申し出なのですが、当日私はPRスタッフから
抜けられそうにないのですが」

と言いますと、

「売り子はこっちで用意するから、出店してほしい」

と言われましたので、出店する事にしました。

と言っても、イベント用の商品について
何も企画を考えていなかったので
急遽、下ごしらえは私が前日するにしても
当日マニュアルで誰でも出来そうな物で
手間がかからず、難しくないものを考えてみました。

そうすると鮒寿司をそのまま売るか、
鮒寿司の切り身を売るとかぐらいしかありません。

しかし、それでは芸が無いので、
鮒寿司茶漬けはどうかと思い、企画を考えてみました。

実はまだ完成してませんで、どうなるか予断を許しませんが
既にブログでも告知してしまいましたので、とにかく
鮒寿司茶漬けで出店したいと思っています。

16日まで短い期間ですが、その企画途中の模様も
ブログに掲載していきたいと思いますので
よろしかったらご覧下さい。

またこれをご覧の方で近隣方おられましたら
よかったら冷やかしにでも当日ご来場頂ければなぁと思います。

不明な点はメールなど頂ければ、対応出来ると思いますので
よろしくお願いします。

 

<外部リンク>
あざい三方市

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